元ITコンサルタントが伝える
『チームで大きな成果を出す』プロジェクトマネジメント

産業看護職に必要とされるプロジェクトマネジメントとは一体どのようなものでしょうか?
今回は、チームで大きな成果を出すために有効な3つのテクニックを紹介します。
【講師紹介】
iCARE取締役COO 石野良朋
エンジニアとして大学卒業後、国交省のシステム開発に従事。開発チームを率いてチームで大きな成果を出すことにも面白みを見出す。コンサル企業やゲーム企業を経てCTOとしてジョインし開発組織を立ち上げ、人事部長も兼任。2020年8月より現職
※肩書・役職はセミナー配信当時(2021年2月)のものです。

大きな成果のためにプロジェクトマネジメントは必要
「早く行きたければ一人でいけ。遠くまで行きたければ皆で行け」
個人で出来ることには限界があります。大きな成果を出すためにはスピードだけでなくマンパワーが求められることもあり、チームで取り組む必要があります。チームには様々な人が所属するため、プロジェクトマネジメントが必要です。
プロジェクトマネジメントで今すぐ使える3つのテクニック
①最終ゴールを数字で決める
→目標を成し遂げることをやりがいに感じるような具体的な数値目標を必ず定める。
数字で設定しないと目標がぶれてしまう。
(例)
健康診断の最終ゴールを数字で決める。受診率100%、再検査100%、有初見2割減など。
②中間ゴールを何個か決める
→1〜2ヶ月毎に目標を決めることで「思ったより出来ていなかった」という失敗を防ぐ。
(例)
4〜5月は東京支店の予約を90%以上にする
6〜7月は大阪支店の予約を90&以上にする
※2〜3ヶ月は計画に余裕を持って設定しておく
③細かいことは気にしない
→依頼したことをしっかりと出来ない人がチームにいることは多々あること。
細かいことは気にせず、まずは最終目標に向けてチームで進めていくこと。
途中で計画の変更はあってもいいので深く考えずゴールまでの道筋をざっくりと決めることが大切。
チームとして成し遂げることをモチベーションに!
①と②を決めるのはテクニックとして、③はマインドとして大切です。経験値を積むことで精度があがっていきます。
プロジェクトの大きさに関わらず2名以上になったときは、
相手の考えを理解するためにも3つのテクニック通りに動くと良いでしょう。
何なら自分1人でも上記で紹介したテクニックを実践してみてください。
失敗を予防するためには
先述の3つのテクニックのいずれかが欠けているプロジェクトは失敗します。
「何となくゴール分かってたけど具体的になんだっけ?」
→数字を設定できてない。
「気づくのが遅かった…!進んでると思っていた…!」
→中間ゴールを設定してない。チェックを怠っている。
「依頼したのにやってくれていない(怒)」
→気楽に!チームで達成することをモチベーションに。
予防するには「日報の提出」や「朝礼」などで、現状確認と報告する場を設けることが有効です。
また最終ゴールに到達したあとに、KPT法(Keep:続ける/ Problem:課題 /Try:次に試す)などのフレームワークを使って振り返ることで、次回のプロジェクトに活かせます。
元人事部長として大切にしていること
「解決できること」と「解決できないこと」をしっかりと分類することを意識してください。
解決できることは仕事面の悩み、解決できないことは上司との関係や家族との関係といった人間関係。
従業員の健康を守ることは仕事の生産性をあげることに繋がります。
そして、従業員のストレスを気遣うことは生産性を高め、目標とするゴールに近づくことに繋がります。
産業看護職の皆様へのアドバイス
産業看護職として成果を上げていくには、数字で視覚化しながらプロジェクトマネジメントすることが評価につながるでしょう。
(例)
30時間かかっていた仕事が10時間で出来るようにした。
数値化した報告はわかりやすく、他部署からの評価も得やすいです。
チームで成し遂げることをやり甲斐にプロジェクトマネジメントをすると良いでしょう。