Carelyは健康経営推進の要。
タグ機能で従業員一人ひとりのアセスメントを実現

「ドラッグストアビジネスから地域コネクティッドビジネスへ」をビジョンに掲げ、従業員のウェルビーイングに着目した健康経営に取り組むサツドラホールディングス。健康経営を成長戦略と定め、健康を通して地域の活性化や価値最大化を目指しています。そして、その健康経営の中核を担うのが、ドラッグストアチェーン・サッポロドラッグストアーです。今回はCarelyを健康経営推進の要と話し、サッポロドラッグストアーはもちろん、ホールディングス全体の健康管理を担当している産業保健師のお二方にお話を伺いました。
(取材時期:2023年1月末)

従業員数
3,414名
業種業態
卸売・小売
導入理由
  • 健康データの活用
  • 紙やエクセルでのデータ管理から脱したい
  • 健康経営を推進したい
  • 健康管理体制を一元化したい
株式会社サッポロドラッグストアー
又吉様/マネジメントサービス本部 人事部 労務担当
自治体の保健師としてキャリアをスタート。その後、介護業界、病院の産業保健師を経て、EAPセンターにて外部企業の健康管理に従事。2019年、健康経営の推進を担う立場として、サッポロドラッグストアーに入社。以降、サツドラホールディングス全体の健康管理体制を1から構築し、現在も推進の中核を担っている。
大町様/マネジメントサービス本部 人事部 労務担当

小売業や健診機関の保健師を経て、
2020年にサッポロドラッグストアーに入社。保健指導/労災予防/障がい者雇用/休職・復職者対応などを通して、健康でいきいきと安心して働ける会社づくりをすすめる。

入社とともに健康経営の推進役に。約3,500人の従業員の健康データを管理するためにCarelyを導入

まずはお二人の担当歴について教えてください。

又吉さん:

サッポロドラッグストアー(以下サツドラ)では健康経営の推進担当をしています。従業員の健康管理を実施していく産業保健師の役割に加え、休職対応や問題行動をとっている従業員の対応など、労務管理もしている部分が特徴的かもしれません。

大町さん:

私が主に担当しているのは健康診断まわりと労災まわりです。
たとえば健康診断の結果を元に保健指導や再検査の受診勧奨を行います。また、労災の発生時から労基署とのやり取りを行う他、再発予防・発生予防の取り組みなどを行っています。
その他、弊社には100人くらい障がい者雇用の従業員がいますので、その方たちと面談したり、衛生委員会での対応なども行っています。

ありがとうございます。サツドラホールディングス様は健康経営に力を入れていらっしゃいますが、健康経営を始めた経緯などがあれば教えてください。

又吉さん:

私は2019年の6月にサツドラに入社しましたが、その当時は産業保健師はいませんでした。私が一人目の産業保健師で、私の入社とともに健康経営をはじめたことになりますね。
社長がKenko企業会という「健康経営を推進していきましょう」という会に参加していたことがスタートのきっかけとなります。

新しいオフィスの在り方を目指した社内外の交流・学びのスペース「BOOK LOUNGE」(本社)

導入時は親会社となるサツドラホールディングス様に問い合わせをいただきましたが、部門ごと異動になると伺いました。ホールディングスとの棲み分けなどはあるのでしょうか?

又吉さん:

ホールディングスは大部分がサッポロドラッグストアーの出向者で成り立っているので、あまり棲み分けというものはありません。今は私たちのいる人事部がグループ全体の管理をする形になっています。

サツドラ店舗入口

Carely導入の経緯について教えてください

又吉さん:

私が入社してから健康経営を推進していくことになったのですが、当時は健診結果や、面談記録、精密検査対象者など従業員の健康データがすべて紙やエクセルで管理されていました。当時は産業保健師も私ひとりで、グループ全体で3500人ほどの従業員のデータを管理するのは限界だった、という状況でしたので、従業員の健康状態(心身ともに)を把握・管理できるシステムの導入は必須と考え、検討をはじめました。

導入の決め手になったポイントはありますか?

又吉さん:

決定打になったのは、SmartHRとの連携ができる点です。というのも弊社はパートやアルバイトの従業員も多く、入退職の数が多くなります。また、異動も多く、店舗経営のために店長が異動になるなど組織改編での異動もあります。
それらをSmartHRで管理していたところもあって、既存のシステムとすぐに連携できる点が導入の決め手になりました。
システムを選ぶ際、上長より私たち産業保健師が使いやすいことが一番だと言われていたので、使い勝手を重視し、金額やSmartHRと連携できる点で最終的にCarelyを導入することになりました。

チームで話し合ってタグ付け機能を有効活用。 Carelyフル活用で個人のアセスメントを実現!

導入したことによってどんな変化がありましたか?

又吉さん:

健康診断の結果や過重労働の管理など、これまで紙で管理してきたものをクラウド上で一元管理できるようになったことが大きな変化です。例えば健康診断の結果は健診機関からデータでもらうようになり、経年で管理できるようになりました。過重労働の管理についてはCarelyから(疲労蓄積度チェックリストを)送信し、回答してもらうことで従業員・産業保健師双方の作業負担を軽減できました。
ストレスチェックも本社従業員だけでなく、店舗を含めた全従業員に実施できるようになったことで、部署ごとブロックごとのデータ分析が実現しています。
面談結果についても、これまでの健診結果やストレスチェックの結果を見ながら、一元管理できるようになりました。

ブロックごとのデータ分析とはどのようなことをやっているのでしょうか?

大町さん:

北海道が広いということもあり、サツドラでは店舗所在地のエリアごとに管理しています。ストレスチェックの結果をそれぞれのエリアの責任者に共有し、自分の店舗や高ストレス者が少ない店舗の特徴を伝えて、対策をアドバイスするなどしています。

薄葉(カスタマーサクセス部):

例えば労災の対応など、データを元にしたコミュニケーションはこれまであったのでしょうか?

大町さん:

労災に関しても、以前は一件一件対応して終了という状況でしたが、私たちが集計をできるように整えていったことで傾向が見えてきました。
例えば冬道の転倒が多かったり、業務中の災害に関しては50〜60代が多いというようなことがわかってきました。50〜60代は従業員構成的にも多いのですが、転倒時の対応能力や骨密度が低下していて、転倒すると骨折など大怪我につながってしまうことが多いので注意が必要です。
こうして集計してわかったことを安全衛生委員会で共有したり、腰痛や転倒の注意啓発動画を作ってCarelyの共有フォルダにアップして配信しています。
また、健診結果を本社にいる管理栄養士と共有して対応を依頼したり、施策の検討に役立てています。

転倒予防・腰痛予防啓発動画
安全衛生委員会で従業員向けに制作・配信している動画

Carelyのタグ機能を積極的に利用していると伺いましたが、例えば障がい者雇用の従業員管理などではどのように利用しているのでしょうか?

大町さん:

弊社には100名ほどの障がい者雇用の従業員がおり、主に店舗で品出しなどの対応をしてもらっています。中には資格を取って薬の接客対応をしている人もいます。障がいの度合いやどの部位に障がいがあるかによって、できることが変わってきます。そのため、その人が抱えている障がいをタグ機能を活用して管理し、業務調整などに役立てています。
また、抱えている障がいがわかればそれぞれにあった対応をすることができます。例えば健診結果を伝える際にも、知的障がいの内容に応じた対応をしたり、本人に理解が難しい場合はご家族に説明するなどの対応を選ぶこともできます。

障がい者雇用
足利(カスタマーサクセス部):

ありがとうございます。その他、活用している部分や、Carely導入で大きく変わった点があれば教えて下さい。

大町さん:

他にも、健診時の特記事項、特定保健指導の対象者、健康イベント参加者、副業、育児時短勤務者などもタグ機能を活用して管理しています。
タグ付け機能に限らずですが、Carelyの導入前は、健診結果や面談記録、障がいの内容、休職履歴などそれぞれの情報がバラバラで、一部分しかわからないことがありました。健診結果や休職履歴など個人の情報を全部統合して、総合的に判断することを看護職だとアセスメントというのですが、それがCarelyの画面上で判断できるようになったことがとてもよかったと思います。

又吉さん:

Carelyで全部わかるというのが非常に大事だと思います。情報がバラバラになっていると、判断をするためにまずは情報をかき集めなければなりません。例えば、上司が問題対応をしなければいけないときに、私たちにひと声かけてくれればCarelyでこれまでの相談履歴がわかるので、対応が早くなります。チームで動いていく中でもCarelyは重要だと思います。

足利:

ありがとうございます。機能をかなり活用していただいているようですが、そうした使い方はどのように考えられているのですか?

大町さん:

例えばタグ機能なら、(Carelyの)リリース情報を見てどんな機能か把握した上で、まず自分にタグ付けして操作してみます。今、人事部労務担当のメンバーが5人いるのですが、全員で使ってみて活用方法について話し合って決めています。
新しい機能が出るたびに、喧々諤々と意見交換しながら操作してみているような感じです。

薄葉:

日頃からお試しいただいていて、非常にうれしい状況であることがわかりました。今後もリリース情報をしっかり整理して皆様にお伝えできるような社内体制を整備しておりますので、是非これからもお試しいただきたいと思います。

Carelyによる情報発信でヘルスリテラシーが向上。 今後の課題は蓄積データの効果検証

お二人から見てCarelyを導入してから社内の変化はありましたか?

又吉さん:

従業員のヘルスリテラシーは非常に高くなったと思います。最初は受診義務のある健康診断も「なぜ受けなきゃいけないのですか?」という状態で、保健指導時も「なぜあなたに言われなければいけないのか」という反応でした。
法的根拠を示したり、従業員の上長から受診勧奨してもらったり、保健指導でもかなり厳しいことを言って、意識改革に取り組んできました。
いまでは受診行動をしっかり取れる従業員も増えてきて、保健指導をしても「すでに受診してきました」という言葉が聞かれるほどになりました。またCarelyを通じて禁煙ダービーなどのイベントを配信すると、Web版の社内報の視聴率が上がるようになってきました。
健康管理ツールとしてはもちろん、ヘルスリテラシー向上のツールとしてもかなり活用しています。

禁煙ダービー

今後、Carelyに希望することはありますか?

又吉さん:

私たちは健康管理をはじめてまだ年数が浅いので、PDCAを回すのは難しい部分だと思っています。全従業員を対象に年一回実施している健康調査があるのですが、今年で2回目の実施になります。これからそのような情報がどんどん蓄積されていくと思うので、データをCarelyに取り込んで活用できたらと思っています。
例えば高ストレス者かつ高血圧の人のクロス集計機能に加えて、独自調査のデータをかけ合わせられるといいな、と考えています。

薄葉:

ありがとうございます。詳細が決まってはいない部分はあるのですが、今後はよりPDCAを回しやすくするために、特定の条件で抽出した従業員群を経年で比較して効果検証ができるような機能を作っていこうと考えております。

Carelyは健康経営の要! ホワイト500の取得を目指してさらなる活用へ

最後に今後の展望について教えてください。

又吉さん:

「健康経営優良法人2023」に認定されました。先日、健康経営調査のフィードバックシートが速報版で戻ってきたのですが限りなくホワイト500に近い順位でした。健康経営をはじめて2年で、ここまでこられたということは、私たちがやってきたことが間違いでなかったと確証を得られた気持ちです。展望ということでいうと、やはりホワイト500の取得を目指していくことになると思います。

そうなると、PDCAを回してしっかりと効果検証をするということが重要になってくると思うので、Carelyをますます活用していきたいと思います。

大町さん:

弊社の健康経営は、本当にCarelyが要のような感じで行われています。健診結果もストレスチェックもなんでもCarely頼みです。これから集計機能なども充実していくというお話でしたので、もっと使っていきたいと思っています。
せっかく追加してくださる新機能を余すところなく使って、iCAREのみなさんが「そのような使い方ができるのか」と思うくらい使い倒していきたいと思いますので、ぜひ引き続きよろしくお願いします。

薄葉:

今後の励みになる非常にうれしいお言葉でした!本日はありがとうございました。

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