
「良い意味でアナログ」である労務に寄り添ったサービス設計に共感し、システムと産業医の導入を決定。
Creww株式会社(以下、Creww)は「大挑戦時代をつくる。」をビジョンに掲げ、スタートアップ、起業家、事業会社、個人を問わず、挑戦したいすべての人のトータルサポート企業として、それぞれのニーズにマッチした様々なサービスを提供しています。2012年の創業以来、企業とスタートアップによる新規事業創出を目的としたオープンイノベーションプログラムを270社以上と実施し、これまで約750件の協業を実現しています。現在、Crewwが運営するオープンイノベーションプラットフォームには約6000のスタートアップが登録しています。
順調に事業を成長させている中、従業員50名規模を目前にしてCarelyを導入されたのが2021年8月。その背景や活用の状況について伺いました。(取材時期:2022年1月末)
- 従業員数
- 50名
- 業種業態
- IT・情報通信業
- 導入理由
- 業務効率化
- 紙やエクセルでのデータ管理から脱したい
- 健康経営を推進したい
- 会社の健康状態を可視化したい
- 健康管理体制の一元化

IPOを見据えて労務管理を徹底したいので、将来性を見据えたシステムを選びたかった。
労務管理の強化として、健康管理はシステム化したい業務
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林:
本日はよろしくお願いします。Creww社の従業員数は約50名(2022年2月時点)ですが、なぜ健康管理をシステム化しようとされたのでしょうか?
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今福さん:
確かに50名の規模ですので、今の体制でも人手をかければできる人数です。ただし、これから50人・100人・150人と会社が成長すると従業員からのニーズが多様になってきます。そうなった時のことを想定すると、労務として時間をかけるべき業務と効率化すべき業務がわかれてきます。
前職では1,000名規模の会社でしたので、健康診断の結果や産業医の判定を一括管理することが業務効率化になることを知っていました。ですので、当社でも健康管理のためにシステムを導入したいと考えていました。
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高橋さん:
IPOを見据えると、労務管理にはきめ細やかな対応が求められているという認識があります。ただし、我々はスタートアップで少数精鋭の組織のため、管理業務が必要になったタイミングで人を採用して対応するという発想はありませんでした。
また、当社はスタートアップの成長支援を目的に創業しておりますので、社内でも何かプロダクトを利用するならスタートアップ企業のものが良い、とも考えていました。スタートアップのプロダクトを使ってIPOを実施すれば、そのプロダクト自体がIPOのセキュリティ審査に通る証明にもなり、導入支援に繋がることにもなりますから。
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林:
Carelyを知ったキッカケは、弊社と共通する株主からの紹介でしたよね。
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高橋さん:
実は紹介を受ける前からCarelyのことは存じ上げていました。労務の苦労するポイントを、痒いところに手が届くと言いますか、あったらいいなという所まで網羅している設計思想だと認識していました。そこで共通する株主の方に「Carelyが良さそうなので紹介してください」とお願いしたことがキッカケです。

Carelyに決めた理由は、事業が成長しても使い続けられるから
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林:
Carelyの導入検討にあたって、決め手になったポイントはどこでしょうか?
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高橋さん:
労務の現場目線で設計されていることに加えて、事業が成長して会社として大きくなってからもオプションや機能を拡張することで使い続けられると判断したからです。従業員が増えるにつれて毎回システムを入れ替えるよりは楽であるという点で導入を決断しました。
業務面でも、今福から推薦されたので異論はありませんでした。 -
林:
労務担当としてCarelyを評価していただいたポイントはどこでしょうか?
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今福さん:
まずは従業員視点のニーズとして、自分の健康に関する情報、労働時間・ストレスチェック・健康診断の結果をまとめて見ることが出来る点が良かったです。例えば、健康診断ですと紙でもらっても保管しづらいですし、受診する病院が変わってしまうと去年までのデータと比較することができない。Carelyなら、紙の結果を送付すればCarelyにデータとして取り込まれるので、従業員自身が振り返ることができますよね。
そういう従業員側のニーズを満たしつつ、労務管理の面でも健康情報を一元管理ができる点を評価しています。あと、産業医の紹介を含めて健康管理に必要な全てのサービスがスマートに利用できるサービス設計であり、検討にあたって営業の方とも親身に話ができたので期待が高まりました。
ボタン1個で進んでいく操作感が、管理者側として使いやすい
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林:
Carelyでストレスチェックを実施してみた感想を聞かせてください。
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今福さん:
前職でもストレスチェックの管理者を担当していました。当社とは従業員規模が異なるので単純な比較はできないのですが、「すごく簡単だ」と思いました。
弊社はほぼフルリモートの働き方ですので、私自身もいまだ会えていない従業員もいます。そういう状況なので、ストレスチェックを充実させる必要性を感じています。Carelyではストレスチェックを何回実施しても無料ということでしたので、法定の年1回だけでなく2回ぐらいは実施したいと考えています。
ただ、前職でのストレスチェックは外部委託でしたので、受検状況の把握が大変だった上に、未受検者への勧奨も個別に電話したりメールを打つ必要がありました。年に2回も実施するには相応の工数がかかってしまう状況でした。
今回、Carelyを使ったストレスチェックでは、ボタン1個で受検状況が見られ、ボタン1個で未受検者へのリマインドメールも送信できる。ボタン1個をクリックすればどんどん進んでいく操作感が、管理者側として使いやすいなと実感しました。
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林:
ボタンをクリックするだけで健康管理が完了する操作性、実感していただきありがとうございます。健康診断やストレスチェックの管理は、システムを利用して効率化すべき業務だと考えています。一方で、労務として時間をかけるべき業務とは何でしょうか。
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今福さん:
そうですね、法改正による対応が一つあります。毎年何かしらの法改正で労務管理の業務に影響があり、従業員への周知も徹底したい業務です。
せっかくこの規模の会社に入り、IPOを目指しているので、法令遵守できっちりコンプライアンスを守るために、従業員の啓発に取り組みたいと思っています。他に、リモートワークによる過重労働も気になっている点で、個々の状態を可視化し、注意喚起をこまめにやっていきたいと考えています。
産業医の選任は、健康管理システムを使いこなせることが大前提。
書面だけでは見えなかったCarely産業医のプロ意識
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林:
産業医の選任にあたっては、他の紹介サービスとも比較されましたか?
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今福:
そうですね、前職の関係で知り合いの会社もありましたので、産業医紹介サービスの情報は集めていました。
ただ、Carelyの導入が決まったことで、セットで検討すると絶対にCarely産業医だと考えました。システムと産業医とバラバラに選んでしまうと、健康管理システムの使い方を教える手間が増えてしまいます。Carely産業医であれば健康管理システムを使いこなせるという前提があったので、印象が良かったです。
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林:
Carely産業医では、リストの中から産業医を選んでいただく方式ではなく、事業内容や従業員属性にマッチする産業医を一人ずつ紹介しています。選任前に会っていただきましたが、どのような印象でしたか?
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今福さん:
実は書面だけで経歴を見た際には少し不安になりました。産業医としての経験が少ないので、弊社からの細かな相談に適切に答えてくれるのだろうかと・・・。
でも実際にお会いして話をしてみると印象はガラリと変わりました。人柄がよく話しやすい方で、産業医として私たちの要望に柔軟に対応いただけることが分かりました。当社には女性社員が半分ほどおり、婦人科系の病気からメンタル面の不調を訴える従業員も今後は増えてくることを想定すると、婦人科の医師である点も心強いという印象を持ちました。

良い意味でアナログな、労務担当に寄り添ったサポート体制
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林:
導入前の期待と、実際に使っていただいて何か違いはございますか。
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今福:
導入検討時点では、健康情報を一元管理できることとその使いやすさに期待していました。もちろん実感できているのですが、良い意味でギャップを感じた点はシステマチック過ぎないサポートです。
たとえば健康診断の紙の結果を送付する作業について、受診がすべて完了しなくても一ヶ月ごとに送ってくださいと案内されているし、写真付きで紙のファイリング方法も説明してくれている。私自身はそれほどITリテラシーが高くないので不安があったのですが、使い始めてみるとマニュアルがかなり充実していたことに親近感を覚えました。
多様で柔軟な働き方のために、健康管理の可視化が欠かせない。
顔が見えない働き方だからこそ、健康情報のスコア化に期待
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林:
従業員が増えていくことを見据えた体制作りとしてCarelyを導入いただきました。今後どんな方向性で拡大していくお考えですか。
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高橋さん:
当社の代表は、Crewwの創業前にアメリカで起業した経験があるので、今後は外国籍の従業員も積極的に採用していこうと考えています。
その際に重点的に取り組みたいのが、多様な働き方に対応する環境づくりです。リモートワークならば従業員のモチベーションや健康管理は、顔が見えない前提で管理体制を構築しなければならないと考えています。
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林:
コロナというご時世で痛手となっている部分もあるかなと想像します。
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高橋さん:
やはりIT会社であっても遠隔でのコミュニケーションは難しく、Face to Faceの会話や情報量とは違いますね。表情や仕草、声なども。健康だなと思っていた人が蓋を開けてみたら違っていた、というケースもあるわけです。
では、そこをどう解決するかというと、一元管理された健康情報によって算出されたスコアみたいなものをマネジメント層はすごく欲しがっています。そこがCarelyを100%活用して実現したい効果です。
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林:
ご要望いただいたとおり、組織の健康状態を可視化するCarelyの新機能が間もなく完成予定ですのでぜひご活用ください。
本日はどうもありがとうございました。
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